🏁 はじめに:AIと一緒に開発する時代へ
最近、ChatGPTがGitHubと「コネクター」で連携できるようになりました。
これを使うと、ChatGPTがあなたのGitHubリポジトリを直接参照して、
コードの解説や改善提案をしてくれるようになります。
しかも、プライベートリポジトリ(非公開)でもOK!
無料アカウントで利用できるので、個人開発者にもぴったりです。
この記事では、私が開発している Unity ツール「FUnity」を例に、
ChatGPTとGitHubを連携する手順、プライベートリポジトリの作り方、
そして「MFA(多要素認証)」を有効にする方法まで解説します。
🔧 ChatGPTコネクターとは?
Cocoonの読者さん向けにシンプルに言うと、
ChatGPTと他のサービスを直接つなぐ機能 のことです。
GitHubを接続すると、ChatGPTがあなたのリポジトリのコードを読めるようになります。
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| 🔍 コード検索 | リポジトリ内のファイルやクラスを直接検索 |
| 🧠 コード理解 | ChatGPTがコード全体を把握して助言 |
| 🧾 ドキュメント生成 | READMEやCHANGELOGを自動作成 |
| 🔄 レビュー支援 | コミット内容の要約や改善提案が可能 |
🪪 プライベートリポジトリでも使える?
はい、無料プランでも問題なく使えます!
GitHubの無料アカウントでは、
プライベートリポジトリ(他人に非公開)を無制限に作成できます。
ChatGPTは、あなたが認可したリポジトリだけにアクセスできます。
他のコードや個人情報は一切読み取られません。
🔒 安心ポイント
ChatGPTはOAuth認証(安全な認可方式)で接続されるため、 許可していないリポジトリにはアクセスできません。
📁 GitHubでプライベートリポジトリを作成する手順
- GitHubにログイン → https://github.com
- 右上の「+」ボタン → New repository をクリック
- リポジトリ名を入力(例:
FUnity) - 「Private」を選択
(※画像をWordPressで差し替えてください) - 「Create repository」をクリック
- 完了後、ローカルで次のようにPushします:
git remote add origin https://github.com/ユーザー名/FUnity.git
git push -u origin main💡 補足:無料アカウントでもプライベートリポジトリの数に制限はありません。
🔐 ChatGPT接続時に出る「MFA(多要素認証)」とは?
ChatGPTとGitHubを連携しようとすると、
「MFA(多要素認証)が必要です」と表示されることがあります。
これはGitHubのセキュリティ強化により、
外部サービスと接続する際に本人確認を2段階で行う必要があるためです。
MFAとは?
「パスワード+スマホ認証アプリ」など、 二重の本人確認を行う仕組みです。 GitHubでも今後は全ユーザー必須になります。
⚙️ GitHubでMFAを有効にする手順
- GitHub右上プロフィール → Settings(設定)
- 左メニューの Password and authentication(パスワードと認証) をクリック
→ https://github.com/settings/security - 「Enable two-factor authentication」をクリック
- 認証方法を選択
- Authenticator App(推奨)
→ Google Authenticator や Authy でQRコードをスキャン - SMS認証(補助的にOK)
- Authenticator App(推奨)
- スマホに表示された6桁コードをGitHub側に入力
- 表示されたリカバリーコードを保存(紛失時の復旧用)
✅ これでMFAが有効化されます!
🔗 ChatGPTとGitHubを接続する手順
- ChatGPT右上のプロフィール → Settings(設定)
- 左メニューの「Connectors」をクリック
- 「GitHub」を選択 → 「Connect to GitHub」
- GitHubでMFAコードを入力して認証
- ChatGPTに確認:
私のFUnityリポジトリを参照できますか?→ 認識されたら接続成功 🎉
❗「ChatGPT がリポジトリを検索するにはアクセス権が必要です」と出る場合
このメッセージは、ChatGPT(OpenAIアプリ)にリポジトリ参照権限が付与されていない状態です。
以下の手順で修正できます👇
- https://github.com/settings/installations を開く
- 「OpenAI ChatGPT」をクリック
- 「Only select repositories」を選択
- チェックを入れて、
FUnityリポジトリを指定 - 「Save」をクリック
- ChatGPTで再接続 → 再度確認
これで解決です 💡
🧑💻 できるようになること
| 用途 | ChatGPTへの質問例 |
|---|---|
| コード理解 | UIManager.cs の OnClickEvent を説明して |
| レビュー | 最新3コミットを要約して改善点を出して |
| ドキュメント | READMEをMarkdownで作って |
| ふりかえり | 今週の変更点をCHANGELOGにまとめて |
ChatGPTが実際のコードを理解して回答するため、
1人でもチーム開発のような体験ができます。
📅 私の実践例(FUnity開発)
| 曜日 | 活用内容 |
|---|---|
| 月 | ChatGPTで今週の開発計画を整理 |
| 火 | 実装相談・コード最適化 |
| 水 | コミットレビュー&リファクタ提案 |
| 木 | READMEやWiki自動更新 |
| 金 | リリースノート生成+次週計画 |
AIがペアプログラマーのように寄り添ってくれる感覚です。
⚠️ 注意点
- ChatGPTはリポジトリを参照するだけ(pushやcommitは不可)
- コードは一時的に読み込まれるだけで、保存されません
- 接続はいつでも解除可能(Settings → Connectors → Disconnect)
🌱 まとめ
GitHubコネクターをChatGPTに接続することで、
あなたの開発環境が一気に「AIペアプログラミング対応」になります。
MFAでセキュリティを強化しておけば安心。
プライベートリポジトリでも、AIと一緒に安全に開発が進められます。
💬 コードを読めるアシスタントが、いつでもそばにいる。
それがこれからの開発スタイルです。
✏️ 次回予告
次回は、実際にFUnityのリポジトリをChatGPTと連携して
週次で開発を回すワークフローを紹介します。

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